フロントスタッフより投稿其の壱<一年一度の君>
2016/05/27
こんにちわ トニーです
まだ五月だというのに
どことなく夏の存在を近くに感じる
職場(サウスブリーズホテル)まで毎日自転車通勤の私には
尚更だ。
そんな、初夏の香りも感じられてきた今日
私の今思うことを書いてみようと思います。
人にはそれぞれ、一年一度の何か
てもんがあるかと思います。
一年に一度、思い出すコト
一年一度出かける場所
一年一度祝うコト
様々おありでしょ?
私にとって、この五月は特別なものでございまして
あれは丁度五年前の春
妻が気まぐれに購入してきた球根
当時は、その球根から花咲く種別を覚えてはいたが
何分花に興味のなかった私は
その種別を思い出せない、、、。
しかし不思議なもので
その花が最初に咲いた五月から
毎年この季節が私の楽しみとなった。
なぜかって?
その花が、とても綺麗だったからだ。
真っ白く大きな花びら
圧倒的存在感
何より一輪咲きってのは、たまらなく美しい。
咲く場所がベランダってのもまた一興だ。
それからというもの
毎年五月が君に会える私の楽しみになっていった。
そして平成28年5月
私はツボミとなる君を眺めながら胸を躍らせた
いよいよだ
今年も君に会える
いや、違うな
君に会いたいのは私だけの感情なのかもしれない
そういう点では、会えるという表現は適当でないのかもしれないが
それだけ個人的に楽しみにしている季節であると言えよう。
ツボミとなり
数日が過ぎ
ある晴れた朝
君は咲いた
今年も大きく真っ白な花、、、、、、、、、、、。
アレ?
アレアレ?
あんた、こんなだったか?
こんな、毒もってそうな模様あったか?
もっと、綺麗で美しくなかったか?
あわてて私は妻に問う
「ちょっと!コイツこんなだったか?」
五年だ
毎年君を見てきた
私の記憶違いなのか
それとも
五年間ずっと
私の理想を君に押し付けていたのか?
五年の答えが
君の、その姿なのか?
昔の人は言った
人は自分を映す鏡
君は、人ではないが
今の私を映しているのか?
あたかも、毒を持っていそうなその姿で、、、。
考えさせられる
言葉の要らないこのやり取りに。
もしかしたら
もしかしたら今の私は君のように
毒を持っていそうな姿をしているのかもしれない。
それが良い悪いは別としても
少なからず君から受けるショックを
私も同じくして人に与えているのかもしれないと思うと
五年費やした君との時間は貴重なものだったと言えよう。
五月もあと少し
もうすぐ君は
また一年の眠りにつく
ありがとう
来年また、君に会う時は
私の記憶通りの綺麗な君に会えるように
自分の一年を過ごそう
一年一度の君に
おやすみなさい